
高殿さんの本っていうのもあるけれど、その中でもなぜこの本を先に手に取ったのかというと「本能寺の変で焼失したはずの茶碗がなぜ芦屋で埋まっていたのか?」の一文に惹かれたから。ちょうど、今年の大河ドラマは「豊臣兄弟」。最初の方で挫折していたけれど、黒田官兵衛がでてきはじめてから復活。やっぱり、本能寺の変の少し前ぐらいからは気になり始めるしね。
そんなこんなで、骨董品のことは全く分からないけれど、骨董品がしゃべってくれるとなんだか楽しいかなと思ったのもあって。それに、確かマンガ化もされているはず。
女性ががんばる話を立て続けに読んだけど、ちょっとホッと一息って感じかな。
仮に、荒木村重が浜辺で壺を拾ったのが真実だとして…
なんだって急に荒木村重!?ちょうど豊臣兄弟でみてたんだよ!トータス松本を!まあ、茶人として名をのこした彼が愛した兵庫の壺があるらしいけれど…。いくら文化人?となったかもしれないけれど、どうしてもあれを見てしまうとどうみたらいいのかわからない…。とりあえず、黒牢城もみなくちゃ。これでまた印象がかわるかな。麒麟がくるで、明智光秀の見方がかわったように…。それにしても、元斎藤道三が荒木村重か…。
阿保親王、在原業平は財テク親子!?
財テクってまた…。私はこの二人が親子だというのも知らなかったんだけど、芦屋で生産した塩を独占的に販売していたからかリッチだったとか。
もともと血筋がよいけれど、謀反人の孫とかでちょっと遠ざけられて、その時に少しずつ財テクを始め、貿易をやったり地方をまわったりするうちにあちこちでコネクションができて…芦屋一帯をブランディング化していったんじゃないかって。
由緒ある金津山古墳に芦屋の民を愛した阿保親王を葬り、金銀を蓄えさせたという伝承を作り上げた。そうすることでいつまでも芦屋が「天皇の皇子の私有地」「阿保親王一族の土地」であるイメージを植え付けた?
親王といっても、自分で稼いで生きていくのは大変だったんだね。でも、持っているものをうまく使ってブランディングってすごいねー。
海は良い、いつも変わらぬ。変わらぬものは良い、と
上様、つまり織田信長は安土のお城から言ってたって。ちょうど、大河ドラマの本能寺の変をみたところだから「そんなこというかもー」って思った。確か「空は境目がない」とか言ってたもんね。秀吉が「わしは太陽になりまする」とかって言って怒られてたけど。豊臣家の兄弟をみて、思うこともあったんだろうねー。私は一人っ子だから兄弟姉妹の因果はわからないけれど、業が深そうだね。たとえ、親であっても兄弟であっても、いつかは変わってしまう。そんなの、環境がかわるからあたりまえだと思ってしまうんだけど、幸せだったあの頃を変えたくないって気持ちもあるよね。ただ、あの楽しかった、労わりあっていた、そんな気持ち、空気は変えたくないし変わらないでいてほしいよね。そういうことなのかな。
土のものは良い、と。変わらぬものは良い、と。
口癖のように信長が言っていたって。
それが本当なら、信長は「変わってしまうもの」を悪だと感じ、悩まされていたということになる。彼にとって「変わってしまったもの」とはなんだろう
やはり、人の心ではないかな
信長は新しい人材、新しい価値観を求めて邁進するけれど、裏を返せば「自分の役に立つかどうか」で人や物を厳しく選別する人物だったともいえる。リーダーにとって部下の勝ちはずっと同じではない…そうなんだろうけど、ウっとくる。
信長は荒木や松永の謀反に対して、何度も使者を送っているのは「なぜ裏切るのかわからない」があったからかもしれないと。最初からの敵だった本願寺は徹底的に攻撃したのにと。
「なぜ、そうなるのかわからない」っていうのは、今でもあるよね。それがなんとなくわかる人とまったくわからない人と。その人が何を大事にしているかとかの価値観の違いといってしまえばそれまでなんだけど。
「男性更年期」ってワードが書いてあったんだけど、これは「父と息子のスキンケア」にいろいろと書いてある。これは、中年男性のケアの話もとりあげられてるんだけど、信長も光秀もそういったお年頃じゃなかったかということで。
先生とほっかむりさんの考察かもしれないんだけど、高殿さんの考察だよね。今までの書籍を読んでいると色々つながって面白い。もうね、大河ドラマを見ながらこの本を読み返すを面白いんだ!
けっこうなおてまえで
まず、おてまえって「お点前」って書くんだって。そして、点前は炭に火をつけるところから始まるらしい。点前は結果ではなくスタートを意味することになる。だから、結構なお点前でって、飲み終わった後に言うのはおかしいことなんだけれど、時がたつにつれて「点前」はお茶の時間全体を言い表すようになったのかって。
お茶をたしなんだこともない私だけど「けっこうなおてまえで」というフレーズは聞いたことがある。時間を共有するってことになっていったのかなー。
おわりに
お道具に関しては全く知らない。お茶席も経験したことがないし、「なんかすごそうなもの」ぐらいの知識しかない。でも、織田信長の時代に、茶器のやりとりで政治が動いているのをみると興味はわく。ただ、理解が追い付かないだけで…。
でも、お道具が人格をもってあれこれおしゃべりするのはすごく面白いし親近感がわく。なんかすごそうなお道具なんだけど、単なるおしゃべりな人なだけだったり。
その上、面白い時代のことだったし大河ドラマとかぶってるし、マンガで絵を見ながら復習するとわかりやすいかもって思っちゃった。歴史のなかでブランディングとかって話されるのは高殿さんだから?とか思っちゃってすごく面白かった。こんな風な見方の歴史をもっともっとみてみたいな。

変わらないものがあると安心するな。そんなお年頃。
