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上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一

なぜこの本を読んだか?それは高殿円さんの本がおもしろいから!それに、今度ドークイベントに行くことになったので、それまでに気になっていた本を色々読んでみたい!と思った第一弾。

もう、富久丸百貨店とか一木市とか播州鉄道とかなんか聞いたことがある。ただローベルジュはわからないなぁ。それは地元の人は「あれだ!」って感じなのかなー。

これは其の一なので、多分全部読みたくなっちゃうんだろうな。

「田舎モンにとって、百貨店とは巨大なガラスでできた宝石箱である」

そうだった。私も小さいころに母に手を引かれて百貨店に行ったことがある。富久丸のような都会の百貨店ではない地方百貨店だ。それでも、大きな建物全体がキラキラしてみえて、屋上の遊具で遊ぶのは本当に特別なご褒美だった。

買いに行った覚えがあるのは、発表会の服と入学式の服。何度も着せ替えさせられて、服の購入はあまり良い思い出ではないけれど、屋上遊園地だけは別世界だった。

開店時に整列されているのは知らなかったけど、大人になってから一度だけ遭遇したことがある。もう、気まずすぎて腰が引けてしまったけれど、すごいなーとしばらく時間をおいて店に入った気がする。あー、小心者。

結局、金持ち相手に商売をしているだけじゃないのか。

そうなんだけどね。お金をいただくので、お金を持っている人に商売をするんだけど…。お金持ちの人とか、人数が多い属性とかに売るのが一番いいんだろうということは、商売素人の私も想像できる。

日ごろから少数派に属するわが家。人数が少ない人へのサービスはどうしても少ないかない。仕方ないとはわかっていても、福祉サービスなんかはなんとかなってほしいと思っている。だからさ、お金を持っている人はパーっと景気よく使ってほしいね。

妬みは錆だ

どうしても、羨んでいるはずなのに、妬みに熟成されそうになる。いや、なってるだろう。「こんなはずじゃなかった」ってことはたくさんあるし、一般的とは程遠い生活をしていると、本当にうらやましく感じることは多い。ただ、私から見えている「うらやましい人たち」が私から見えないところでもうらやましい生活をしているのかはわからない。見かけだけでは判断できない部分もあるのだ。

うらやましいから妬みになるときは余裕がないときなんだと思う。追い詰められたときとか。だから、そうならないように日ごろから自分に向けて目を光らせとかないといけないんだろうね。

錆落としせねば…。

ならば、人生は?

人生の目標か…。そんなことを考えたこともない。目の前のことで手いっぱい。結婚して、妊娠したら仕事をやめるのが大半だった私の時代。私は結婚直前に辞めた。ちょっと通うのが難しい距離になったからだ。でも、女は家庭に逃げられるからって言われることもあったが、そういうもんかと思ったものだ。

でも、結婚して子育てが始まってからは不安が増えた。だって、私と夫との間に何か起これば私の生活基盤は即崩壊するんだから。それでも、当時は仕事と家庭を分けてしまうのが一番効率が良かったんだと思う。感情は抜きにして。

私、そんなに悪いかな

悪いわけがない。ある程度は時代なんだ。今もそうかもしれないけど、過去をさかのぼるにつれて厳しかったと思う。今はネット全盛期で他の人の想いを知ることができる。だから「同じ悩みを持つ同士」を感じることができる。そうして、見ず知らずの同士に励まされながら過ごしていく時代かもしれない。

何がってわけじゃなく、ただ漠然と悔しくて、ああもうって思うこと

そんなこといっぱいあるよ。それこそ、うらやましいと妬みの間とかね。原因も結果も全部わかってる。でも「ああもう」って思っちゃうんだ。理解とか手助けとか肩代わりとかそんなんじゃない。ほんと、悔しくてああもう、なんだ。そうしながら、日々の生活にしれっと戻るんだ。

わたくしたちは外商さんのいいお客様でいたいの。

私は外商さんとはかすりもしない人生だけど、いいお客さん、いい利用者、いい保護者でいたいと思っている。外面ばかり…と言われるだろうけど、それでも外面だけでもコーティングしておきたいんだ。だって、絶対にご迷惑をおかけすることもあるだろうし、やらかしてしまっていることもあるだろうから。だから、できることはきちんとしておく、お客さんであり利用者であり保護者でいたいと思っている。

おわりに

全力で働く静緒を読み進めていて、「がんばろう」と自然とそんな気持ちがわいてきた。そんなにハードな仕事はできないけれど、でも、悩んだり喜んだり闘ったり、いつも全力の静緒がステキだ。

また、中途半端に地理がわかったのでなんとなく風景を想像しながら読み進められたのもすごく没入感があって気持ちよかった。ドラマ化されていたのは見てないけど、続きは読み進めたい。

屋上遊園地の記憶がある方は是非

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