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玉依姫(それはね、時代だよ)1-5

さあ、5巻。この文庫の最後に「自著を語る」があった。そこに、この物語を考えたきっかけが書いてあった。

著者が高校生の頃に「もし、生贄にされた女の子が、自分を殺すかもしれない赤ん坊の神様を育てろと言われたらどうなるだろう?」と考えてたらしい。で、そこに日本神話をからめて和風ファンタジーになったそう。日本神話を絡めるとこがステキだ。昨今だと、異世界転生になってしまいそうだ…

いままでのタイトルは「烏」が入っていたけどこれは入っていない。読む前から「雰囲気違いそう」と思ったが、確かに全く違う。だって、人間が前面に出てくるんだもん。

「そんなの知らない!私は、村の人間なんかじゃないもの」

突然、初めて行った親の故郷で、村のしきたりに巻き込まれて命の危機に放り込まれるとかホントに「そんなの知らない!」だよ。納得もできないし、それが例え誰かのためだとしても、まずは理解するのに時間がかかるよ。で、だからといって自分の人生を差し出せるかと言えばまた別問題。

でもね、これ、言い換えれば、親の介護に行きつきそうな気がするんだよね。実母は寝たきりの義母をそれはそれは献身的に介護した。預けることもなく「行きたくないって言いよってやから、そうしたげよ」って。だからといって、優しい義母だったわけではない。私からしたら同居の祖母だが、いい思い出なんてほとんどない。母だって、一人娘しか産めなかったからといって、ずっと責められ続けていた。でも「そうするものやから」と、やり遂げた。

私は、そういう人に憧れるし、少しでも近づきたいと思うけど、自信は全くない。せめて、自分の周りにいる人には丁寧に接していきたいと思う所存。

「何も知らないのは、あなたたちも同じなんじゃない。」

今、目の前で起こっていることだけを見ると間違える。過去に何があったか、知らないなら知ろうとしないと解決には至らないし、解決しようと思うなら、強引にやるのではなく手順を踏むことが近道で平和にいくかもしれない。わかっていても、もどかしくてめんどくさくて突っ切ってしまうのだが…。それを志帆が突きつけたんじゃないかな。

自分を振り返ると心が痛い。自分の自己中さに自己嫌悪だし、そこから動けなくなって、人間関係を築いていくことに不安を抱いて引きこもってしまう。一度、ものすごく否定されて、もう色んなことを諦めかけた時があるけど、そういう経験をするともう一度一歩踏み出すのは怖いな。うじうじしていられるのは、家族という居場所があるからかも。感謝だ。

「失われたものは、二度と戻ってこない。後になって取り戻せるものなんて、実際この世にはほとんど存在しないのだ」

また、必要になったら買えばいいとか、必要な時に連絡取ればいいとか、日常生活で断捨離というかいろんなものを整理している。そして、それがとても良いこととして語られがちである。

確かに、大事だ。でも、だからといって整理してしまっていいものばかりではないんだ。

めんどくさい親戚付き合いも、いざという時のために必要なんだ。頼りたい時だけ思い出したかのように連絡しても、それは過去の記憶にある親族とは名前は同じでも違うんだ。

コスパ、タイパは大事だけど、そうではないものもあることを忘れちゃいけないと思う。お金で買えないものこそ、失うと二度と取り戻すことはできない。

「行き過ぎたお人好しは、美徳でなく病なのだと知った」

志帆のおばあちゃん、「私は怖かったのです。いつか志帆は、他人のために死んでしまうかもしれないと思った。結局、私の懸念は当たっていた」この言葉、そっくり、自分の子供にいえる。死んでしまうではなく、犯罪に巻き込まれてしまうと。

断れなくて、行きたくないけどいかなあかん。そんな言葉を聞くと「そんなん無視したらいいやん」と言っていた。でも、先日、無視できないような鬼LINEと鬼電をみた。たしかに、これだと断るなんて到底できない。「嫌なことは断らないとダメ」と言い続けてるけど…。今の若者は本当に大変だ。私も、おばあちゃんと同じように不安だ。

「それはね、志帆ちゃん、時代だよ」

そう言ってしまえばそれまでなんだけど、そうとしか説明ができないことが多くある。私が子供の時と、私の子供が生活している今とでは、学生の生活の仕方も日常生活も全く違う。ある程度のモラルは変わらないだろうと思うが、前提が揃わないことが多くなった。

それは親子感だけでなく、地域の大人間でもそうだ。多様性の時代だけれど、多様性と言っていったもん勝ち、人に押し付けたもん勝ち、になっていないだろうか。

私も、ただ乗りしていることはたくさんあるとおもう。だからこそ、できることはやっていきたいと思う。今は障害福祉のこと、支援のこと。頼られたことは可能な限りやるよ。

おわりに

今の自分に置き換えて考えることが多くて、読みながら脱線することが多かったな。読み終わっても物語より脱線が多い…。

でも、ストーリーも大きく進んだんだけどね。ちょうど、次の6巻と対になる話だと思う。この裏では、ものすごく大きなことが起こってたんだよな。悲しいことがたくさん…。

それでも、前に進まないといけないことってあるしね。

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