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烏は主を選ばない(信頼ってどうやってつくるもの?)1-2

これは、「烏に単は似合わない」とセット本にしてほしいと思ったー。最終巻が上下巻になるなら、これも上下巻にしてもいいんじゃないかというほどセットの本。

セットだと知らなければ1巻だけで終わってたかもしれない…。そんなのもったいなすぎる!

解説を読む限り、応募する前の段階ではふたつの作品を組み合わせて同じ時間軸で交互か、前後かで書く予定だったらしい。2巻読んだ後に思うことは「分かれていてよかった」

タイトルも「烏に単は似合わない」「烏は主を選ばない」をセット風味がある。

「お前も私の一厘になってはくれまいか」

最初から雪哉のことを信用していたんだね。金烏だから?
いろいろな事情も知っていたのに、あえて手順を踏んで、雪哉の気持ちを汲み取っていたのはあとから考えるとすごいことだよね。だって、あんまり人の気持ちの機微を重要視しない烏だし。1巻でも浜木綿に殴られながら「乙女心をまなびな」だったか、そんなことを言われたよね。

「それで?私に、何か報告することがあるのではないのか」

何も言わずに放り込んで、当たり前のように報告事項を求める。この信頼感たるや…。
雪哉の有能さを当然のように知っている感じ。でも雪哉も言われなくても、観察することで求められる以上の成果をだすってすごいよね。その後、その観察眼で若宮と澄尾を救ってるもんね。あれは危機一髪だった。

どうせやるのならもっと上手くやれと

路近怖い。でも、実はこれほどの烏が陣営にいるってものすごく安心感があるのではないか…。絶対服従なんだけど、服従の信念みたいなのがあるから。たしか第二章で長束さまを試すというか教育する?ってのがあったと思うんだな。主従関係とは…みたいなテーマだったような。

それをいえば、この2巻も主従関係についてかな。若宮と雪哉や澄尾、長束と路近や教房。主の意を汲んで動くって、どうしても自分の感情が入るから難しい。若宮の最後の時に「すべては皇后のいうままに」みたいなのがあったと思うんだけど、そこで雪哉は心折れた感じだったもんね。

「あなたのため」と全力でがんばったとしても「あなた」のためになっているのかどうか「あなた」はどう思っているかは「あなた」しかわからないんだ。

つまり、子どものためと思ってやっていることが、本当に子供のためのこともあるけれど、一歩間違えば毒親まっしぐら。でも、親は悪意をもってやっているわけではないのがたちが悪い。そう、まるでサイコパスあせびのように…。

座右の銘は「反省しても後悔はするな」

雪哉はこういった。強がりかもしれない。強烈な場面をみた直後だし。もしかしたら、自分に言い聞かせているのかな。

私は後悔ばかりで反省できていないような…。せめて反省して次に生かせるようになりたい。

「だって君は、北家当主の孫ではないか」ーふざけるな。そう思いましたよ

若いときは、めぐまれた自分の環境をないことにしたかった。自分の力でがんばっていると思いたかった。その後、大人になって気づいたのは環境のおかげで自分があるということ。自分はどれだけ恵まれているか全くわかっていなかった。多分今でも理解できていない。耳が痛いことを言われることもあるけれど、それは今の環境の対価として受け入れることも多いんじゃないかなと思う。

そんなの、人生経験の浅い時期に理解できるとしたらそれはもはや「子供」じゃなくて、大人として対応すべき人なんだと思う。世間を知っておいた方がいいと思う反面、子どもが子どもらしく生きていける時間も大切にしたいとも思うこの頃。

あんなのは、ただの「美しい言い訳」

言い訳三昧の私にとって「美しい言い訳」を言われるとなんとも居心地が悪い。家族のためとか子供のためとか、美しい言い訳で自分の想いを通していることってあるよな…。ある程度自覚しているからなおさらたちが悪い?いや、無自覚じゃないだけましなのか?

「もし、僕のお願いを聞いていただけるのなら、あなたの配下になります」

結局さ、雪哉は若宮さまが大事なんだよね。あれこれあって結局のところ配下になるけど、生きててほしいんだよね。それに、今の雪哉にはまだ力がないし、守れない。だから、お願いをしたんじゃないのかな。

やっぱり、八咫烏シリーズは何度も読み返すことで面白さが倍増していく。読み返すたびに発見があるよなー。

おわりに

信頼関係ってどうやって作るのかって改めて考えるとわからない。名前はあるけれど実態がわからない。契約書があるわけでもないし、事細かに説明をしているわけでもない。

生活する中での空気感とか考え方とかを踏まえた信念みたいなものが理解できるかどうかみたいな感じなのかなー?あまり小難しいことを考えずに、楽しむのが一番か!

物語の沼にのめりこみたい方に是非

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