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大谷のバットはいくら?(道具のストーリーは奥深い!)

「大谷のバット」の値段も気になるけれど、スポーツに使う道具にスポットがあたったのが面白いと思った。こちらは文フリで販売されていたので、そこで購入。

はじめに、で著者の方が「10年ほど前から世界中が盛り上がる大きなスポーツイベントにワクワクしなくなってきました」とあって、そういうところにも惹かれた。実は私もそうで…。10年ほど前からではないし、著者の方と私の理由も違うけれど。

でも、イベントにワクワクしなくなっても道具のストーリーにワクワクするのは同じだった!道具のストーリーなんて本当に興味津々。

当たり前にそこにあるものとして見ていた道具への注目度がマシマシになるきっかけになった本です。

将棋の盤

実家では祖父も父も将棋をしなかったので盤はなかったけれど、母方の実家は将棋も囲碁もさかんで盤があった。お正月にはおじさんたちが何時間もうんうんうなりながら指しているのをみて、よく邪魔しにいったものだ。おばさんたちから「ご飯できたからよんできてー」と言われてもうごかないおじさんたちを…。

当たり前のようにあった盤。おじさんたちも当たり前に大事にしていた。もしかしたらおじさんたちの子供ころからあったものだったんだろうか?そんな盤が、樹齢300年とかモノによっては800年という大樹を伐採して作られていたなんて想像もしなかった。

さらに、その目盛において、盛り上がりのあるくっきりとした輪郭、というものを日本刀で作っているなんて…。それも、この職人技は口伝で技術や心構えを伝えている。なので、自然と通いの弟子でなく住み込みの弟子。つまり、子へ継承となっているそう。

今の世の中には、手っ取り早くスキルを身につけましょうと私たちを追い立てるような文言があふれています。しかし、どれだけ便利な道具ができても、すぐには身につけられないものもある。そのことを痛感した私に、「通いではダメ、寝食をともにしないと伝えられないものがある」という三代目の木庭には説得力を持って迫ってくるのです。

小手先でマネをしてもマネでしかなくて、本質を身に着けるには地道な積み重ねが必要なんですね。積み重ねが大事なのは知っている。でも、そこから逃げる言い訳ばかり思いつく自分が恥ずかしい。

サッカーのバニシングスプレー

バニシングスプレーとは、審判がフリーキックの際、ボールや「壁」の位置をマーキングするスプレーとのこと。バニシングが消える、を意味するようで、スプレーから噴き出た泡がしばらくすると消えるそうです。

そのスプレー、最初は海外製だったそうですが、不具合がでて姿をけしたようです。が、ひそかに国産スプレーの開発がすすめられていたそうです。その開発をすすめていたスプレー商品を中心とした化粧品・医薬部外品の企画、製造、販売を手掛ける会社のお二人の社員さんが「自分もやりたい」と言い出されたようです。

やりたかった理由が、一人は浦和レッズ、もう一人は鹿島アントラーズの熱烈なサポーター。「自分たちもスプレーを開発して、Jリーグに貢献したい」という思いが燃え上がってのことなのです。

これって熱い!会社から許可がでてリサーチから始めたそうですが、即壁にぶちあたる。とにかく、大変だったそうですが「執念」ですすめていかれる。

推しが望むものを作りたい!(推しって言葉があった時代ではないけれど…)

とても大変だったそうですが、Jリーグに夢中になった世代で、その夢の舞台に自分たちがかかわった商品が使われるのは格別な思いです、とのこと。そして、普段なら会えなかったようなプロフェッショナルの方々に出会えたので苦労とは思わなかったと。ファンの鏡ですね。

私はサッカーをほとんど見ないので、バニシングスプレーのことも知らなかったけど、こんなに熱い開発ストーリーを読むとテレビでフリーキックがはじまるときには注目してみようと思った。「夢の舞台にかかわれる」ってステキだ。

Mリーグの麻雀卓

麻雀なんて、学生時代に徹夜で遊んでいたイメージが進行してしまって…。
とにかくガラガラやっているイメージだった。父から「自動で山がでてくるやつもあるんや」と聞いたことがあったけど、自分には無縁な世界だったので「へー」でおわり。

Mリーグは聞いたことがあったけど…程度。で、この本で麻雀卓が紹介されていた。

どうやらオフィシャルサプライヤーの会社の社長が「第一打、もうちょっと早く打てないかな」というつぶやきから開発がすすんだ商品だそう。

最近の麻雀卓は山だけでなく、各自の配牌もでてくるそうです。それを見ての「もう少し早く打てないかな」だそうで、どうなったと思います?なんと、配牌が上下そろってでてくるんだって。配信で上下がそろってないと視聴者が見にくくて、上下を揃えていたら進行が滞るってことで。

熱意とか欲求へのこだわりってすさまじいよね。
たださ、素人意見で申し訳ないんだけど上下を揃えながらいろいろ考えてたと思うんだけどその時間がなくなったってことだよね。選手は大変だ。

2年がかりで開発されたそうですが、思わぬ副産物があって「牌がよく混ざるようになった」そう。全自動卓の課題が解消できたと。もう、好きな人にとったら楽しくてしかたないよねー。

ただ、著者さん曰く「負けても卓のせいにできないじゃん」とのこと。うーん、新商品の卓ではないのでやろう!

おわりに

おわりににも書いてあったけど、道具の背景にはいろいろなものがあるようです。地球温暖化とか移住者の増加とか、食生活の変化とか…。一見、関係しないものにものすごく影響を受けているというのは全く知らなかったことです。

スポーツはどうしても勝ち負けがわかりやすいので目が行きがちですが、仲間づくりにもなりますよね。子どもは阪神ファンになってから、たくさんの人と話せるようになりました。また、球場に行くと阪神ファンは阪神ファンにとにかくやさしかった。小さい子どもがユニフォームをきて大熱唱していると本当にかわいがってもらえた。(負け始めるとややこしい面はあるけれど…)

最近、スポーツをみて感情があまり動かず「冷めた大人になってしまったか…」と焦っていたけれど、道具のストーリーを読んで感情が動いてホッとした。興味の問題だったんだ。

スポーツの熱狂にちょっと疲れた方、道具のストーリーを読んでみませんか?また、違った感情が動き出すかもしれませんよ。

スポーツの熱狂に疲れた方に是非。

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